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 第3 残存潜水艦と期友

1、作戦可能の潜水艦

(1)終戦時の作戦行動中の大型潜水艦
期友氏名 潜学生期別 学生終了後の配置 終戦時の状況
萩原和雄 10期 伊36潜 洋上回天作戦実施中3回出撃 
菊池貞彦 12期 伊47潜
森山 祐 伊363潜 洋上回天作戦実施中(多聞隊)
終戦で佐世保に回航時、宮崎沖で触雷・沈没
森山水雷長は水雷艇回航のため陸行中で難を免れた

(2)水上爆撃機搭載の海底空母(伊13、14、400〜402各潜)
 <[晴嵐] 水上爆撃機3機を搭載、戦略拠点・パナマ運河等の攻撃>
西島和夫 11期 伊400潜 嵐作戦(ウルシー攻撃)のための行動中終戦
森山陽一 12期 伊402潜 7月完成、航空揮発油搭載の工事中

(3)新造の水中高速潜水艦 <全溶接、高速艦、3隻完成、作戦には間に合わなかった>
本中貞夫 11期 伊201潜 舞鶴に配備中
大賀良平 伊202潜 終戦でウラジオストックに向け出撃 未遂
前田孝正 12期 伊203潜 6月末に完成、訓練中

(4)波号型潜水艦

@ 潜輸小型(局地輸送用、後に甲標的<蛟竜>母艦として特攻戦隊所属、又は練習潜水艦となる)
黒田万左留 10期 波104潜 潜水艦長 在横須賀、輸送任務
立山 喬 11期 波106潜 第10特攻戦隊(蛟竜母艦に改造)・在佐伯湾、訓練協力
大城 実 10期 波108潜 在大竹、練習艦任務
常広栄一 波209潜 下関海峡で触雷
青木 滋 9期 波210潜 在佐世保、呉回航前、訓練中

A 潜高小型(「潜小」と呼称された待望の決戦潜水艦、艤装中が多く戦争に間に合わなかった)
稲葉天洋 11期 波215潜 潜水艦長 在佐世保 完成直前
八十島奎三 10期 波216潜 完成
久保 猛 波217潜 艤装委員長 艤装中
細見弘明 9期 波218潜
工藤淳一 10期 波219潜
鈴木好和 9期 波224
竹田 穣 11期 波228潜
川島英男 波229
三浦昌尹 10期 波230潜
蔭山 弘 11期 波206潜 川重・多奈川工場 終戦後、台風で沈没
田口英夫 10期 波211潜 艤装中
清水郁男 11期 波213潜 神戸・三菱造船所
吉田弘俊 波226潜
服部正範 10期 波221潜 川重・多奈川工場
 
(5)艦長講習のため在校中の潜校高等科学生
期友氏名 普通科学生 入校前の配置 配乗予定 備 考
細谷孝至 9期 伊156潜 波236潜 艤装委員長予定
上野立雄 10期 潜校教官 波223潜
小須田佐太郎 11期 伊201潜 艤装委員長予定
 
伊津野省三 伊58潜・潜校付
西垣英夫 伊53潜
松見秀二 伊158潜・潜校教官
東 俊男 伊372潜
隅田一美 伊14潜 艤装委員長予定 出撃直前に発病
斉藤孝雄 艦船勤務 初月・呂67潜
横鎮付
艤装委員長予定 駆逐艦勤務については「遥かなる回帰の海」参照
岩越朴雄 雄竹から
杉浦孝一 柿から
鷲見千春 山城
横鎮守府付から
軍令部勤務

特攻兵器に転科の予備学生の教官
伊藤 茂 駆逐艦勤務 候補生時代から生粋の駆逐艦乗り、磯風から 第6期予備学生隊・指導官

2、司令部付等で待機中の期友
戸田専一 9期 舞風・伊44潜・呉鎮付 駆逐艦での活躍は
「遥かなる回帰の海」参照
小西哲夫 10期 6艦隊司付(呉・筑紫部隊庁舎で勤務中) 作家山田風太郎の中学校時代の悪友
立岩(滝沢)三郎 呂50潜横潜基付(発病療養中) 元東洋紡社長、会長
57年8月「日経紙」に回想
  
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