リンク元に戻る 練習航空隊での殉職 �@　海軍中尉　松井武彦 　山城　39期飛学生 一九年一月一三日 殉職 二一才 私立関東学院中等科（神奈川） 父浜　母タケヨ 第四一分隊の伍長補 　み山係　被服月渡品係 �A海軍中尉　後藤正之 　 長門　八根附（在ラバウル）　40期飛学生 　　一九年三月一日殉職　二一オ 　県立日田中学校（大分） 　父弁舌　母イツヱ 　第三九分隊の被服月渡品係　弓道係 　�B　海軍大尉　金子　和夫 　 　長門　阿賀野　40期学生 　一九年四月三〇日殉職　二一オ 　県立上田中学校（長野） 父梓朗　母弥生 　第二〇分隊の柔道係　銃剣術係 　　 松井武彦少尉 　松井武彦少尉は、池永少尉より一期早い第三十九期飛行学生であり、霞ケ浦での基礎課程を修了して、宇佐航空隊に移り、戟闘機課程の最終段階に入り、卒業を旬日後に控えていた一九年一月一三日、単機空戦訓練のため教員機と空戦演練中にG（加重）がかかり過ぎたためであろうか失神、そのまま墜落殉職した。 　 後藤正之中尉 　後藤正之中尉は、第四十期飛行学生で宇佐空での戦闘機専修課程を修得中の三月一日、別府湾の方向に離陸した直後の脚上げの時期に、そのまま海面に接水して機と共に沈没し殉職した。 　 　当日は単独飛行編隊訓練の最初の日であり、原因は脚弁が固くて、これに気を奪われ、知らず知らず操縦梓を推して遂に突込んだものと考えられた。後日機体は水深四〇米の海底から引揚げられている。 　　 金子和夫中尉 　金子和夫中尉は、第四十期飛行学生、卒業を目前にした最後の戦闘機特修課程を筑波基地で修得中であった。 　四月三〇日、後方上空基本攻撃訓練（四機編隊）の目的で、二番機として零戟「ツ一七一号機」で午前一〇時四五分、基地を発進した。 　 　攻撃訓練が終了した金子機は、不規則な運動を始め、二時○分、高度千六百米で黒煙を発して突然右傾斜、機首を下げほとんど背面ダイブのような姿勢で急降下し、高度千米附近で爆発、そのまま茨城県茨城郡鯉渕村の麦畑に激突し殉職した。